私たちはその晩からかやをつるのをやめた。

夫の情事が妻を狂気に追いやった。
夫婦の絆とは何かを問う凄絶な人間記録。

思いやりの深かった妻が、夫の〈情事〉のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる妻。ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てに妻はどこへ行くのか ――?ぎりきりまで追いつめられた夫と妻の姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。

日本文学大賞、読売文学賞、芸術選奨受賞!

島尾敏雄の『死の棘』は、島尾敏雄と妻ミホの終戦直前の悲愴な世界を描いている。

夫婦の愛情が変化していく様は、強烈なリアリティーがあり、物語は息苦しく感じられるほどだ。

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